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グラフや表を用いた資料問題が増えた分、知識問題が少なくなりました。これは、確かに受験者にとっては「覚える」という負担が軽減されたことになりますが、教科書や要点集などを使って、一通りのことは学習しましょう。
【共通問題】の対策としては、「経済分野(社会保障や労働問題、消費者保護を含む)」「政治分野」「国際関係」そして、「青年期と哲学(←必須単元)」についてはしっかり触れておきましょう。具体的に言うと、経済分野では財政・金融政策や戦後の日本経済を、政治分野では日本国憲法と基本的人権、三権(国会・内閣・裁判所)、地方自治を重点的に学習することが、必須の課題です。また、具体的な資料を用いた問題も出題されているので、必須事項の暗記に終わるのではなく、日常から新聞やテレビのニュースなどに必ず目を通し、現代の社会ではどのような課題が存在し、その課題に対し知識を確実に身につけておけば、資料を利用した問題が出題されても何ら慌てることはないでしょう。その際、単に太文字部分を暗記するのではなく、「しくみ」や「きまり」を理解することに努めて下さい。また、「日本経済のあゆみ」や「冷戦」については、年号と出来事を丸暗記するのではなく、「この時代に何が起きたのか…」「この時代の特徴は何か…」など、流れをつかむことが重要です。
次に【選択問題】の対策についてですが、予め、どの単元が得点源であるかを確認し、思いきって得意な単元に絞って学習するのもよいでしょう。今後も今回の本試験のように選択問題は、受験者がどこの単元を勉強しても点が取れるように、全範囲から出題される配慮がなされるでしょう。「自分の勉強したところがほぼ確実に出題される」という点では非常に有利です。
〔参考〕【選択問題1】は、文科省検定済教科書の「第1部 現代に生きるわたしたちの課題」からの出題です。ここには5つのテーマが設けられていますが、「地球環境問題」や「資源・エネルギー問題」が身近な内容であるため、学習しやすいでしょう。
【選択問題2】は、文科省検定済教科書の「1 現代の特質とわたしたちの生活」からの出題です。ここでは4つの単元に分類されていますが、「情報化社会」「少子・高齢社会」などが比較的学習しやすいでしょう。
その他に、現代社会を受験する上での注意点は、数的処理の資料解釈問題です。限られた時間内で正確にグラフを読み取るには訓練を必要とするので、模擬試験を受けたり過去問題などを数多く解き、50分という試験時間に慣れ、冷静にいかに速く正解を導き出すかという時間配分の練習も、本番の試験の前に必ず行っておきましょう。
※平成18年度 高認合格ガイド(旺文社刊)より一部抜粋